起立性調節障害で病院で改善しなかった方へ

病院で診断されてわかった方がほとんどです

昔は起立性調節性がは医師の中でも認知度が低く、うつ病と診断されたり、精神的なも原因ばかりを指摘されがちでした。

ですが今では小児科では積極的に起立性調節障害の認知普及に力を入れているところも増えてきて、朝起きれなくなったお子さんをお持ちの親御さんが病院につれていき、検査を行って初めて「起立性調節障害」という診断をされて病名が判明します。

当院に来院する起立性調節障害のお子さんやその親御さんもほとんどの方がまずは病院に行って言われたとおりにされてきています。

そもそも病院ではどのような検査が行われているのか

病院ではどのような検査からお子さんを「起立性調節障害」だと診断するのかというと主に子供に出ている症状を11項目チェックします。

  • 立ちくらみやめまい
  • 起立時の気分不良や失神
  • 入浴時や嫌なことで気分不良
  • 動悸や息切れ
  • 朝なかなか起きられず午前中調子が悪い
  • 顔色が青白い
  • 食欲不振
  • 腹痛
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • 乗り物酔い

上記の代表される症状のうち3つ以上の症状に当てはまる場合には「起立性調節障害の疑いがある」ということで、より詳しい検査が行われます。

血液検査や尿検査、レントゲン、心電図など一通り検査をします。

ここで起立性調節障害の場合何かしらの異常が見つかるのかというと実はその逆です。

異常がなければ、起立性調節障害の疑いが強まるのです。
すなわち、起立性調節障害は病院のいわゆる検査でははっきりわからないのです。

検査で異常がない場合、「起立試験法」と言うものを行います。

起立試験法とは

まずはベッドに横になり、10分後に血圧を3回測ります。

次に、起立した直後に血圧を測ります。

そして、起立したまま1分ごとに測ります。

この試験結果をもとに4つのサブタイプが判明します。

病院の起立試験法で診断される4つのサブタイプとは

 

起立性調節障害はさらに4つのタイプにわかれます。これを起立性調節障害のサブタイプと言います。

先ほどご紹介した病院での起立試験ではこのサブタイプを見極めることができます。
あなたのお子さんがどのタイプの起立性調節障害なのかがここで診断されます。

起立性直後低血圧

この症状が起立性調節障害でもっとも多いサブタイプです。
その名のとおり、起きがけに血圧が大きく低下します。
そのため朝起きれないといった起立性調節障害の代表的な症状となって現れます。

血圧が低下しているということは脳に送られる酸素も不足しますので、立ちくらみが起こったり
ふらつくような症状がよくおこります。

体位性頻脈症候群

これは起き上がり時は血圧は正常ですがしばらくすると心拍数が増加します。
英語では(POTS=ポッツ)と呼ばれる病気です。
寝ている時より心拍数が35以上増えます
症状の特徴としては、立ちくらみ、めまい、頭痛、動悸などといった症状が現れます。

神経調節性失神

このタイプも起き上がりは正常ですが、しばくらくすると一気に血圧が下がるため、気を失って
しまう場合があります。
私たちが小学生のころにも朝礼で急に失神する友達がいましたが、今思えばあれは神経調節性失神だったんです。

遷延性起立性低血圧

このサプタイプは非常にめずらしいタイプです。
起き上がりは血圧は下がらないものの、しばらくすると急に心拍すが増加します。
症状としては動悸、冷や汗、気分不良を起こします。

何かの病院に行くのが良いのか?

いざ、病院にいくにしても「一体、何科にいけば良いのだろう?」という人が多いのではないかと思います。

起立性調節障害は大人でもなることのある病気ではありますが圧倒的に子供がおおいため、起立性調節障害にもっとも詳しいのでは小児科です。

インターネットで起立性調節障害の病院を探すとほとんどが小児科のはずです。中学生であっても高校生であってもまずは近くの小児科に足を運んでみましょう。

場合によっては大きな病院の小児科を紹介してくれるかもしれません。

ただし、小児科は非常に混み合って忙しく、しっかりと診断の時間を取ってくるとは限りません。
起立性調節障害への対応にもバラつきがあります。

違う病気の場合もある

本当は起立性調節障害なのにもかかわらず、小児精神科にかかったことで「うつ病」と診断されてしまったという方もいらっしゃいます。

確かに起立性調節障害にはストレスが大きく関係していますが、自律神経の問題ですからうつ病とかたづけるわけにはいきません。

もう一つは逆に起立性調節障害と診断されたが、実は違う病気だというケースもあります。起立性調節障害とよく似た症状が出てくる病気としては「脳脊髄液減少症」という脳脊髄液が漏れてしまう病気があります。

当然、対処法は全く違いますから注意が必要です。

最初にいった病院の診断が不安に感じた時はまよわず「セカンドオピニオン」を行いましょう。

病院の治療ではなかなか改善されていない方が相談に来られます

当院には

「病院で1年間治療を続けてきたけど改善しなかった」
「薬をずっと飲み続けていたけど改善しなかった」

という起立性調節障害に苦しむお子さんが多数来院されています。

セカンドピニオンは病院に限ったことではありません。

他に起立性調節障害を改善する方法はないのかなと思ったら一度ご相談ください。

きっとあなたのお力になれるはずです。