起立性低血圧の仕組み

起立性低血圧は低血圧の一種

 低血圧ー血圧が正常範囲を下回っている状態である。

 血管は動脈、細動脈、毛細血管、細静脈、静脈から構成されています。
 動脈は、心臓から血液を送り出します。 静脈は、心臓へ血液を戻します。
 毛細血管は、動脈から送り出された血液を、心臓へと戻す静脈との間をつなぐ
 血管です。

 マラソンで言うところの折り返し地点ですね。

低血圧の仕組み

静脈は、広がったり縮んだりして、保持する血液の量を変化させます。

静脈や細動脈が収縮すると、静脈内の血液量が減少し、心臓に戻って動脈に送り出される細動脈血液量が増え、結果的に血圧が上昇します。

静脈や細動脈が拡張すると、保持できる血液量が増加し、動脈内に送り出される血液量が減って、結果的に血圧が低下します。
 

血圧は、心臓が血液を送り出すため収縮した時に、血管に圧がかかり、そのあと、心臓は拡張し、血管にかかる圧も減少します。

低血圧の中の起立性低血圧

①起立直後性低血圧起立性低血圧の中でも、よくあるタイプ。

起立性低血圧の中でも、よくあるタイプ。

立ち上がってすぐに強い立ちくらみと疲れがでます。

これは、急に立ち上がったことで、血液が下半身に向かって流れ、血圧低下が強く起こる症状です。

その時は自律神経が対応できてないので、安静にしていれば、回復して来るのですが、回復が遅い場合は、重症と思われます。

②遷延性起立性低血圧

比較的めずらしいタイプ
             
立ち上がって数分後に血圧が徐々に下がっていき、症状も顔色が青白くなり、動悸、頭痛、全身のだるさ、発汗などの症状が出ます。

低血圧と自律神経との関係

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。交感神経は血管を収縮する働きがあります。
下半身に集まる血液を、血管を収縮することで心臓へと戻す働きをします。そうすることで、血液が下半身にとどまらず、立ち上がった時に血圧を維持することができるのです。
 
副交感神経は、寝ている時や休んでいる時などリラックスしている時に働きます。
 
起立性低血圧は自律神経が影響していますので、いかに自律神経のバランスが大事なことか わかります。
 
夜、寝る時に副交感神経が働き、起きた時に交感神経がうまく働けば、起立性低血圧も軽減されます。