起立性調節障害にはいくつかの種類があります

起立性調節障害にはいくつかの種類があります

一言で起立性調節障害といっても実は4つのサブタイプに分かれます

起立性調節障害には、現在、4つのサブタイトルが知られています。これは、日本小児心身医学会が、起立性調節障害
ガイドラインに公式に発表したタイプです。
起立性調節障害の診断は、11症状のうち3つ以上当てはまり、その中で起立性調節障害のサブタイトルのいずれかに
あてはめられます。
○起立性調節障害の症状
1.立ちくらみ・目まい
2.立ち上がった時の気分不良
3.入浴中や嫌なことで気分不良
4.動悸・息切れ
5.朝起きられず、午前中調子が悪い
6.顔色が青白い
7.食欲不振
8.腹痛
9.倦怠感
10.頭痛
11.乗り物酔い

1.最も多いのが起立直後性低血圧

このタイプは、立ち上がって立ち上がってすぐに強い目まいや立ちくらみなどの身体症状が起こります。

これは、急に立ち 上がったことで、血液が低いほうの下半身へ流れ、血圧低下が強く起こるために起こる症状です。その時、自律神経が うまく対応できてなく脳に血液を送りこめないので、脳の血液が少ないために症状が起こる。

じっとしていれば回復してくるのですが、回復が遅いければ重症と思われます。

2.体位性頻脈症候群

2番目に多いタイプで、立ち上がった時に血圧の低下はないが、ふらついたり、だるかったり、頭痛などの症状がでる。 また、心拍数が115以上と増加したりします。

これは、血流が下半身に流れるのをが交感神経の過剰な反応によるもと です。寝ている時は副交感神経が、起きている時は交感神経が活動しないといけないのですが、過剰に反応することで 上記のような症状がでてしまう。

3. 神経調節性失神

神経調節性失神てサブタイトルがつくと少し怖い感じがしますが、失神とは一時的に意識を失うことです。一般的には「気 絶」、「気を失う」、「貧血」と呼ばれています。

脳全体の血流量が一時的に減少することで起こります。 普通は、数秒から数分以内に後遺症なく回復します。

失神の前兆としては、顔面蒼白で冷や汗や体調が悪くなったりの症状が現れます。また、人によっては、疲れ、脱水、長 時間立ちっぱなし、立ち上がり時、空腹、痛みや採血時など、恐怖を感じる時や排尿、排便時などやせき込んだ時なども 失神が起きることもあります。

安静にして仰向けになることですぐに回復します。

4.遷延性起立性低血圧

立ち上がって数分後に血圧の低下が起こり、低血圧状態になっていきます。 症状としては顔面蒼白になり、動悸、頭痛 、体のだるさ、発汗などの症状が出ます。このタイプは比較的珍しいタイプです。